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【魔術】 この世界の魔術は呪術的なニュアンスが大きく、嘗ての世界の支配者ともされる神の力を借りるなどの手段で引き起こされる超常現象のことを指す。 その多くは生贄などの代償を以って力を発揮するものであり、一般人には知られざるべき、忌避されるべき、到底受け入れることはできないものばかりである。 そもそも、魔術の使い手はその力を露わとすることはあまりないだろう。表沙汰になるとすれば、カルト教団が何らかの事件を起こすなどであろうか。
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儀式魔術/アプローの涙 儀式魔術/アプローの涙関連事項 にゃんにゃん共和国関係 わんわん帝國関係 経緯 ネクストステージ 正式タイトルは大儀式魔術アプローの涙の模様。儀式魔術/白いオーケストラはこの前哨戦にあたる。2006/12/3~17開催。3000人規模になることが予告されている。 関連事項 公式サイト大絢爛舞踏祭Blog CWTG総合質疑応答掲示板 上級者向け・世界間設定掲示板 プレイボード・最後の希望 アプローの涙・画廊;絵板です。 A-DICA-DIC ガンオーケストラ(β5)基本ルール A-DICガンオーケストラ(β5)戦闘ルール A-DICガンパレード(β5)成長ルール A-DICガンパレード(β5)・キャラクター作成ルール A-DICガンオーケストラ(β5) A-DICガンオーケストラ(β5)オンセ、掲示板用用書式 支援サイト儀式魔術支援サイトセントラルロビー 予備室 謎追いチャット 支援サイト画像掲示板 大儀式魔術「アプローの涙」出撃待機サイト用同盟 GNA 観戦・応援チャット さくらかふぇ課題まとめBBS 書記連盟事務所おしらせ掲示板 時系列表 無名騎士団駐屯所 滋賀小助復活祈願祭 海法さんのアプローの謎 Q&A部屋 捨て猫置き場 その他関連語句リスト ステーションの説明 by海法さん 戦闘機の書き方・チャットログ by芝村さん 頂天のレムーリア第二部簡易まとめ byみどさん 初心者でも今から参加できるアイドレスのための情報 byS43さん 儀式魔術/アプローの涙/国民になりたい人への簡単なガイド by 十五夜 参加者リスト にゃんにゃん共和国関係 資料等キノウツン藩国情報部 共和国同盟相関図 byみはえるさん 作戦資料 byS43さん 国別情勢リスト by鐘音さん 芥辺境藩国防衛戦使用可能アイドレス表 by鐘音さん 全アイドレスデータ by是空さん 全アイドレスデータ(エクセル) by鐘音さん わんわん帝國関係 資料等藩国建国補助スレ わんわん帝國所属藩国会議 わんわん帝國藩国一覧 by odさん わんわん帝國アイドレス/メカニック一覧 by odさん 経緯 儀式魔術/アプローの涙/当日まで 儀式魔術/アプローの涙/1日目 儀式魔術/アプローの涙/2日目 儀式魔術/アプローの涙/3日目 儀式魔術/アプローの涙/4日目 儀式魔術/アプローの涙/5日目 儀式魔術/アプローの涙/6日目 儀式魔術/アプローの涙/7日目 儀式魔術/アプローの涙/8日目 儀式魔術/アプローの涙/9日目 儀式魔術/アプローの涙/10日目 儀式魔術/アプローの涙/11日目 儀式魔術/アプローの涙/12日目 儀式魔術/アプローの涙/13日目 儀式魔術/アプローの涙/14日目 儀式魔術/アプローの涙/15日目 儀式魔術/アプローの涙/16日目以降 ネクストステージ 儀式魔術/アプローの涙/さいしょのステージ 儀式魔術/アプローの涙/ネクストステージ1203(1) 儀式魔術/アプローの涙/ネクストステージ1203(2) 儀式魔術/アプローの涙/ネクストステージ3 儀式魔術/アプローの涙/ネクストステージ4 儀式魔術/アプローの涙/ネクストステージ5 儀式魔術/アプローの涙/ネクストステージ6 儀式魔術/アプローの涙/ネクストステージ7 儀式魔術/アプローの涙/ネクストステージ8 儀式魔術/アプローの涙/ネクストステージ9 儀式魔術/アプローの涙/ネクストステージ10 儀式魔術/アプローの涙/ネクストステージ11 儀式魔術/アプローの涙/ネクストステージ12 儀式魔術/アプローの涙/ネクストステージ13 儀式魔術/アプローの涙/ネクストステージ13-2 儀式魔術/アプローの涙/ネクストステージ13 儀式魔術/アプローの涙/ネクストステージ14 儀式魔術/アプローの涙/ネクストステージ15 儀式魔術/アプローの涙/ネクストステージ16 儀式魔術/アプローの涙/ネクストステージ17 儀式魔術/アプローの涙/ネクストステージ18 儀式魔術/アプローの涙/ネクストステージ19 儀式魔術/アプローの涙/ネクストステージ20 儀式魔術/アプローの涙/ネクストステージ21 儀式魔術/アプローの涙/ネクストステージ22 儀式魔術/アプローの涙/ネクストステージ23 儀式魔術/アプローの涙/ネクストステージ24 儀式魔術/アプローの涙/ネクストステージ26 儀式魔術/アプローの涙/ネクストステージED 戻る→儀式魔術
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【EXランク】 【A++ランク】 【A+ランク】 パンドラ、アブドゥル・アルハザード、アポロニウス 【Aランク】 ラドカーン、ダユー、ババ・ヤガー、アブラハム、ヒュギエイア、コルネリウス・アグリッパ、プロスペロー、マウイ、ジェディ、セドナ 【A-ランク】 アイオロス、エンメルカル 【B+ランク】 【Bランク】 アイウェル・ロンガー、カトリーヌ・モーヴォワザン、ディオニュソス 【C+ランク】 【Cランク】 【C-ランク】 アリアドネー 【D+ランク】 【Dランク】 【E++ランク】 【Eランク】 魔術:A+ (パンドラ) 魔術の神ヘルメスからその全ての奥義を伝授されている。 魔術:A+ (アブドゥル・アルハザード) アラビアの魔術体系に、外道の知識を織り交ぜて編み出した魔術。 呪詛・精神干渉、特に汚染に秀でる。 魔術:A+ (アポロニウス) オーソドックスな魔術から民間呪術に至るまで、様々な魔術に精通している。 特に治療や予知においては、聖人の奇跡と同等の効果を発揮する。 魔術:A (ラドカーン) オーソドックスな魔術を習得。 特に「強化」・「変化」・「変身」の魔術を極めている。 詠唱ではなく、体の動きを持って魔術を発動させる。 中でも、トンボ返りによる発動を得意とする。 魔術:A (ダユー) 精霊との交信によって得た技能。 精神干渉や使い魔の使役などの魔術を得意とする。 魔術:A (ババ・ヤガー) オーソドックスな魔術を習得。 特に自然干渉系の魔術や幻術に優れる。 魔術:A (アブラハム) 特に天使や悪魔の召喚、使役を得意としている。 魔術:A (ヒュギエイア) 特に治癒や蘇生術を得意としている。 魔術:A (コルネリウス・アグリッパ) 特に錬金術と召喚術を得意としている。 また、悪魔の召喚・使役の逸話により召喚術の行使に大きなアドバンテージを得る。 魔術:A (プロスペロー) 占星術、自然干渉、精霊使役系の魔術に優れる。 魔術:A (マウイ) 自然干渉と変化の魔術に優れる。 魔術:A (ジェディ) オーソドックスな魔術を習得。 特に自然干渉に優れる。 魔術:A (セドナ) 寒気や水などを中心とした大規模な自然干渉や、 神罰としての病や呪詛などに優れる。 魔術:A- (アイオロス) 風に特化した魔術を習得。 それ以外の魔術を使用することはできないが、 風属性の魔術であれば、大魔術であっても一工程(シングルアクション)で発動可能。 魔術:A- (エンメルカル) 神代の魔術を習得。 得意なカテゴリは不明。 魔術:B (アイウェル・ロンガー) 特に呪殺に関する魔術を得意分野とする。 魔術:B (カトリーヌ・モーヴォワザン) オーソドックスな魔術を習得。 黒魔術や、毒を作る際の補助としての魔術を得意とする。 魔術:B (ディオニュソス) オーソドックスな魔術を習得。 精神に干渉する類の魔術を得意とする。 ただし現在はクラス能力により狂化している為、能力を発揮できない。 魔術:C- (アリアドネー) 本来は卓越した術を行使する魔術師であったが、 神性の喪失と共に、術の大半が封じられてしまっている。
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【A+ランク】 【Aランク】 シャンゴ、冬将軍、クリスチャン・ローゼンクロイツ、プテサン・ウィ、パラケルスス、ケイ、 ラドカーン、セドナ、ソロモン・イブン・ガビーロール、クレオパトラ七世、アブドゥル・アルハザード、 プロスペロー、バーバ・ヤガー、アスクレピオス、ピタゴラス 【Bランク】 トム・サム、ラウリン 、フェリドゥーン、ケン・アンロク 【Cランク】 フィン・マックール 【Dランク】 グレンデル 【Eランク】 魔術:A (シャンゴ) 医術と自然干渉に関する魔術を習得し、 特に自らの神格である雷は手足のように操る事が出来る。 また、息を吹くという一工程(シングルアクション)で、 口内からの火炎噴射を可能とする。 魔術:A (冬将軍) 雪と風、寒気を操る自然干渉系魔術に特化している。 大規模な魔術を最低限の魔力消費で行えるが。 冬や雪と関係しない効果をもたらすのは不得意である。 魔術:A (クリスチャン・ローゼンクロイツ) 特に治癒や錬金術、占星術を得意としている。 魔術:A (プテサン・ウィ) 特に自然干渉系の魔術に優れる。 魔術:A (パラケルスス) 特に錬金術を得意としている。 戦闘魔術は並だが、『賢者の石』の力で、 治療用魔術や錬金術の行使には大きなアドバンテージを得る。 魔術:A (ケイ) 特に身体操作と熱に関する魔術を得意分野とする 魔術:A (ラドカーン) オーソドックスな魔術を習得。 強化と変化、変身の魔術を極めている。 詠唱ではなく、体の動きを持って魔術を発動させる。 中でも、トンボ返りによる発動を得意とする。 魔術:A (セドナ) 精霊との交信によって得た技能。 水と風、寒気を操る自然干渉系魔術に特化している。 大規模な魔術を最低限の魔力消費で行えるが、反面、瞬間的な出力は低い。 魔術:A (ソロモン・イブン・ガビーロール) 数秘術のより世界の法則を数学的に読み取り、計算式により過去と未来を知る事や 断片的な情報を数値化し、魔術回路による計算により完全に近い情報へと発展させる。 また、ゴーレム作成能力も得意分野とする。 魔術:A (クレオパトラ七世) 古代エジプト魔術の秘儀を習得。 特に毒、幻惑、隠密の分野を得意とする。 魔術:A (アブドゥル・アルハザード) 異界の邪神に通じるおぞましき術を修めている。 得意なカテゴリーは異形の招喚・送還、異界との交信・幻視。 人類発祥以前の言語を用いた詠唱は、聞く者の精神をすり減らせる。 魔術:A (プロスペロー) 水と風を操る自然干渉系魔術を取得している他、 妖精などを使役する術に長けている。 魔術:A (バーバ・ヤガー) ウィッチクラフトを得意とする。 魔術:A (アスクレピオス) オーソドックスな魔術を習得。 特に生命と医療に関する魔術を得意としている。 魔術:A (ピタゴラス) カバラより旧式の占術系を習得。 また礼装により魔力を消費する事で飛行可能。 その場合、飛行速度は魔力消費とこのスキルのランクに比例する。 魔術:A- (エリザベート・バートリー) 血液を媒介とした呪詛、魅了、自己改造の魔術を得意としている。 天候操作など、得意分野以外に関しては殆ど何も出来ない。 魔術:B+ (アイザック・ニュートン) 専門は錬金術だが、特に魔術の解析に優れる。 解析した魔術を応用し、自身の魔術、陣地作成、道具作成スキルを強化する事も可能。 魔術:B (トム・サム) 特に束縛と光に関する魔術を得意分野とする。 魔術:B (ラウリン) オーソドックスな魔術を習得。 幻惑の魔術を得意としている。 魔術:B (フェリドゥーン) 神から授かった魔術。 特に解呪と変化に関する魔術を得意分野とする。 魔術:B (ケン・アンロク) 錬金に特化した錬金術の一種。 狡猾な性格も相まって、これを用いた金策を得意とする。 魔術:C+ (メリー) 伝達にのみ特化した魔術。 ガラスに浮かび上がる血で書かれたメッセージ、鳥獣による伝言、 電話線が切れてるのに鳴る電話等の連絡困難な対象への意思疎通が可能。 このランクになると相手の顔さえ分かっていれば伝達可能。 魔術:C (フィン・マックール) ドルイド僧フィガネスの元でオーソドックスな魔術を習得。 魔術:C- (エミヤ) オーソドックスな魔術を習得。 魔術:D (グレンデル) 眠りの呪文や解錠の術などを習得。 戦闘的な魔術は殆ど使えない。 得意なカテゴリは不明。
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儀式魔術/根源力リスト 儀式魔術/根源力リストリスト儀式魔術: その他作戦: 公式セッション(2006年以降): 公式セッション(2005年以前): 質疑応答カウンターアタックでの根源力: ターニの帰還で使える根源力: 原ストライクでの根源力: 同一人物PCの根源力: カウンターアタックの恩典: 恩典でのエースチャレンジについて: 儀式魔術でも、Aの魔法陣で使用可能な根源力のリストと関連質疑です。まだ、作成中&未確認です。あと、TT作戦の中隊・小隊恩典はこれから発表されるそうなのでお待ちください。 リスト 儀式魔術: 白いオーケストラ 恩典 1000 白いオーケストラ 火星組4名 1000 緑のオーケストラ 参加賞(一問以上) 300 緑のオーケストラ 問6(追加) 200 緑のオーケストラ 正解者(追加) 600 緑のオーケストラ 抽選者(追加) 100 Aの魔法陣 参加者 リザルトリスト アプローの涙/瀧川救出作戦 1-3小隊1000、4-6小隊1300 アプローの涙/ネクストステージ21 2000 その他作戦: 上田虎雄救出作戦 (不明) ヤガミ復活作戦 0 カウンターアタック 夜の部 参加賞 600 カウンターアタック 昼の部 参加賞 600 カウンターアタック 昼の部 恩典 1000 なっこちゃんからの脱出 参加賞 100 なっこちゃんからの脱出 採用(追加) 300 謎板復活作戦? (不明) 公式セッション(2006年以降): Aの魔法陣による新年会 200 Aの魔法陣による新年会 MVP 1000 ホワイトデー招待ゲーム 第1回コンベンション GWゲーム 5/2 ファンタジー 800 GWゲーム 5/2 日常 600 GWゲーム 5/4 日常 400 GWゲーム 5/4 ファンタジー1 0 GWゲーム 5/4 ファンタジー2 800 GWゲーム 5/5 日常1 0 GWゲーム 5/5 日常2 0 第2回コンベンション 芝村教室 400 Aの魔法陣によるお祭 600 式神の城β4 リザルトリスト 公式セッション(2005年以前): WD学園 ゲーム1 100(使用不可) 狂乱の女神 1500 貴恵とカトーの鬼ごっこ(仮) 600 武勇号降臨(前編) 0 武勇号降臨(後編) 1000 エースDOJO ゲーム1 800 エースDOJO ゲーム2 300 月は輝く 1000 ゴージャスエアポート 600 カトーの海 600 死の道 600 火星独立戦争前夜 600/300 セッション<河童と海法さん> 100 恋の女神をやっつけろ 0 純潔のスイトピー 0 Aの魔法陣による帰り道 0 Aの魔法陣による夏祭り 0 風の散歩道 0 質疑応答 カウンターアタックでの根源力: 新年会や招待ゲームなどで得た根源力を加えて遊ぶことも出来ます。 白いオーケストラの恩典対象者は1000の根源力を与えます。 エースは3000の根源力を加えます。 トップエースは今回参加禁止です。 ▼白いオーケストラで是空にくっついていった4人の人は根源力1000を与えます。ただし、タキガワ救出作戦でしか参加できません。 (作戦名カウンターアタック 参加要綱(改定3)) ターニの帰還で使える根源力: 劉輝 > さて、突然ですが芝村さん、ターニの帰還では純潔のスイトピーの根源力+600は使えるんでしょうか? (6/4-01 26 37) 芝村 > うーん。2006年以降のレギュラーゲーム以外は認めない方針です>劉輝さん (6/4-01 30 38) 庄津K太 > レギュラーゲームというと新年会とTTと緑以外にありましたっけ? (6/4-01 32 08) 芝村 > いや、私の元でのオンセとかオフでのプレイは計算にいれようかと>K太さん (6/4-01 33 18) 原ストライクでの根源力: 七飾 蛍 > そうだ全回答者+300根源力というのはすべての問題に解答した人という意味ですか? (6/2-12 34 12) 芝村 > 全ての回答者に対して300です。 1問だけでも300ですよ。 (6/2-12 40 41) 同一人物PCの根源力: 天河石 > 芝村さん、日常編で使っていたPCと同名でファンタジーのPC作って同一人物としたら根源力は1000からですか? (6/4-01 37 50) 芝村 > いいえ。2000スタートです>天河石さん (6/4-01 38 51) カウンターアタックの恩典: ▼今回の参加者で生き残った人間には参加賞として根源力が+600されます。 ▼恩典は小隊単位に与えられます。小隊員全員が恩典対象になり、チームごと緑のオーケストラで優先参加権が入ります。 (作戦名カウンターアタック 参加要綱(改定3)) SD芝村氏に確認。 戦死者であっても参加者の根源力ボーナスはもらえるとのこと。 (カウンターアタック参加賞について) 恩典でのエースチャレンジについて: まだら牛 > 俺も世に聞くエースチャレンジをやってみたいなぁと思い、とりあえずはTT作戦要項に示されていた7回恩典を目指してみようと思っているのですが (6/13-13 41 29) まだら牛 > その、恩典っていうのに当たるのがどこからどこまでなのかちょっと良く分からないのです (6/13-13 41 57) まだら牛 > 緑オケやなっこちゃんで配られた参加賞なども、恩典に含まれるのですか? (6/13-13 42 22) 芝村 > それは恩典にはならないですね。>まだら牛 (6/13-13 43 32) まだら牛 > ふむ。では今の所、白オケとTT作戦の恩典のみでしょうか (6/13-13 43 56) 芝村 > そうですね>まだら牛 (6/13-13 44 34) まだら牛 > 白いオーケストラ+TT昼+TT夜、か・・・全部取っていたとしても後4回・・・ (6/13-13 47 51) 芝村 > いやー。難しいと思うよ>まだら牛さん (6/13-13 48 33) 芝村 > 実力からすればTRPG部門とか世界の謎部門とかで武功隔絶をとったほうがはやいかもね。 (6/13-13 50 29) 戻る→儀式魔術
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儀式魔術/アイドレス2 現在ベータテスト。 戻る→儀式魔術
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儀式魔術/絢爛舞踏祭/新年会 mixiの正義最後の砦コミュニティを中心に、儀式魔術絢爛舞踏祭の打ち上げとして開催された宴会。主催者は、是空とおる氏。ゲストとして、芝村裕吏氏が参加された。海法紀光氏は…そのころ原稿に取り組んでいたことになっている(イワナイデアゲテ)。 質問会が開催され、謎関係の問もあった。 参加レポート ELNさんによるもの→その1、その2、その3 ぽんすけさんによるもの→神々の饗宴(嘘) 川原雅さんによるもの→新年会&祭の打ち上げ 戻る→儀式魔術/絢爛舞踏祭
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次の敵艦に向かうと、甲板に女が一人だけ立っていた。 両腕をがっしりと組み、男よりも男らしく仁王立ちしている。 日焼けではない、おそらく生まれつきのものであろう褐色肌。 それと同じく、老化によるものではないであろう、雪のように白い髪。 鷹のように鋭い目と、すらっとした高い鼻に、瑞々しく潤った唇。 そして何よりも目を引かれるのは、たわわに実った大きな胸である。 大きく開けられた胸元からは二つの山が作り出す立派な谷間が見られる。 右腕には機械的な見た目をした腕輪をしている。 そう、シアンにジークと呼ばれていた、あの女である。 「――――まずは、自己紹介といこうぜ。なあ、お二人さんよ」 ジークは大きな声ではっきりと、甲板全体に聞こえるような声で言った。 豊満な胸の前で組まれていた腕を解き、右手を胸元へ持っていく。 「アタシはヴァルハラ師団の副師団長のジークリンデ=オルトロスだ」 「COLORS幹部、《業泥棒(スキルジョーカー)》のラピスよ」 「同じく、《僅かな致命傷(デスグレイズ)》のスカーレット」 一応、礼儀として名乗りを返す。 たとえ敵とはいえど無視するのはよくない。 特に不意打ちなんてするもんじゃあない。 正々堂々、真正面からぶつかり合うべきだ。 「面と向かって会うのは初めてか。まあ仲良くしてくれよ」 「生憎、胸の大きい女は敵だから仲良くするつもりはないのよ。 むしろ見てるだけで殺意が沸いてくるわ。ふつふつとね」 「ふん、バカうぜぇ女だなテメェ」 「貴女もね」 ギラリと瑠璃が睨むと、ジロリとジークが睨み返す。 互いに一歩も譲らぬ攻防が続く。激しい火花が散る。 同時に二人が一歩足を踏み出す。さらにもう一歩、二歩。 みるみるうちに距離は縮まっていき、ゼロ距離まで迫る。 むにゅん、と互いの胸が当たる。が、それは一方的なものだった。 圧倒的格差社会。巨乳と虚乳ではあまりにもレベルが違いすぎた。 見ているだけでなんだか心が切なくなってきてしまう。 「そんな空しい胸板でアタシに歯向かうとは、バカいい度胸じゃねーか」 「あんたこそ、そんな枷を付けていたらさぞ動きにくいでしょうね。捻り切ってあげましょうか?」 「抜かしやがれ。テメェとの差は胸だけじゃないってこと、バカ思い知らせてやるぜ」 「面白くない冗談ね。その脂肪の塊に栄養取られて頭まで回ってないんじゃないかしら?」 二人が何か言うたびに体を動かすため胸がむにゅんと形を変える。 だがそれはあくまでジークに限っての話で、瑠璃には形が変わるほどの胸も無い。 あえて例えるならば、まな板の上でスライムをこねくり回している。そんな感じだ。 と、まあ二人がそんな状況のため、スカーレットは一人放置されていた。 (ラピスやっと何時もの調子に戻ったみたいだ。よかったよかった) などと呑気なことを考えている辺り、放置でも問題はなさそうだが。 この男、空気であることに慣れ始めてしまっている。 「にしてもよ。シアンの奴の“デッドリースモーク”を吸ったはずなのに、よく生きてるなお前ら」 「やっぱりあの毒男の仕業だったのね。ま、優秀な同僚のおかげってところかしら?」 「そうそう、優秀な……ってまさか俺のこと?」 瑠璃の普段なら絶対言わないであろう言葉にきょとんとしてしまう。 しかし瑠璃もまた同じようにきょとんとした顔をしている。 「? あんた以外に誰がいるっていうのよ」 「いや、珍しいなと思って。キミがそういうことを言うなんて」 「おいおい。イチャイチャすんのはそこら辺にしておいてよぉ」 二人のやり取りを見ていたジークが口を開く。 両腕を左右で広げ、構える。 目を見開き、眼光が煌く。 「―――――そろそろ死合おうぜ」 「「っ!!」」 突如、ジークの体から莫大な量の魔力があふれ出す。 その迫力と威圧に一瞬気圧される。 成る程、口ばかりだけではなさそうだ。 瑠璃の体の奥底から得も言えぬ高揚感が湧き上がってくる。 「スカーレットは下がってて。こいつは私が相手するから」 「無理はしないでくれよ。病み上がりなんだから」 「私を誰だと思っているのよ、私よ?ま、あんたはそこらへんでケータイでもいじってなさいな」 「おう、準備は整ったかバカ女」 「バカって言うほうがバカなのよ肉女」 スッと流れるように構えの姿勢をとる。 限界まで洗練され、究極に整ったそれは達人の域を超えている。 構えて向かい合う二人の間で、魔力と魔力がぶつかり合う。 今、対照的な似たもの同士の戦いが始まる。 「先手必勝!バカくたばりやがれ!!」 ジークが右手を瑠璃に向ける。 小指と薬指を曲げ、中指と人差し指を瑠璃へと向ける。 まあ要するに銃の形にしたのを瑠璃に向けた、そういうことだ。 ジークの指先へと魔力が集中する。 「さて、どうしましょうか……あら。こんなところに丁度いいものが」 「ごちゃごちゃ言ってんじゃねぇよオラァ!」 凝縮された魔力は強力な弾丸へと成り果て、指先から放たれた。 空気を裂き、轟音を鳴らし、弾丸が唸りをあげて飛んでいく。 「“触剣乱用《オールセイバー”」 静かに呟き、瑠璃は足元に落ちていた鉄パイプを蹴り上げた。 右手で掴むと同時にパイプが僅かに光を帯びる。 襲い掛かる銃弾に向けて、パイプを振るった。 魔力の銃弾が真っ二つに切断された。 「チイッ!なぁら連射してやるまでだよ!」 「無駄無駄無駄よ」 左手も銃の形に模し、瑠璃へと向ける。 両手の指先に魔力が充填され、弾丸を放つ。 放つと同時に装填、再び射撃。その単純な作業を繰り返す。 何発もの魔力の弾丸を瑠璃に浴びせかける。 だがそれに動揺することもなく、瑠璃は無心で握ったパイプを振るう。 一薙ぎで何発もの弾丸を落とし、薙ぎ払う。 「もう終わりかしら?なら次は、こっちから行くわよ。“飛来身《ショッキングピアス》”」 「っ!!」 瑠璃の体に一瞬で雷が纏う。 地面を蹴る。雷の如き速度で瑠璃が動く。 懐へと飛び込み、鉄パイプを下から突き上げる。 紙一重で反応したジークが体を反らせて突きを避ける。 顎を僅かにパイプが掠る。 「避けた、わね」 「この……っ!!」 顔を下に向け、再度瑠璃の方向を向く。 だが、瑠璃は既に次の攻撃の準備を終えていた。 パイプを上へと投げ、両腕を自由な状態にする。 両腕を後ろに下げて溜める。 構えは完璧。外しなどしない。 「“神風”」 全力の、渾身の、絶対の一撃が、ジークの腹へと突き刺さる。 後ろに下げて構えた両腕を、最短距離で一気に貫く。 捻りを加えられた拳は最大限まで威力が高められる。 さらには魔術によって瑠璃自身の力も雷で強化されている。 まさに戦神の如き一撃がジークを吹き飛ばした。 「がはあっ!!」 「まずは一撃。まさか、これで終わりなんて思ってないわよね?」 「……っバカふざけたこと言うんじゃねぇよ!」 空中で無理矢理体勢を立て直してジークが着地する。 しかしダメージは深刻なようで、口元からは血が垂れている。 手で殴られた腹部を押さえながら、血を吐き出す。 ぺろり、と口元から垂れる血を舐めとる。 「戦いはまだまだこれからだ。だろ?」 「そうこなくっちゃ。やりがいがないわ」 先ほど投げた鉄パイプが丁度良く落ちてきた。 左手を上へと掲げて、それを掴み取る。 具合を確かめるように数回パイプを回してみせる。 改めてパイプを長槍のように構えなおす。 「んじゃ、行くわよ」 「来いよ、バカ女」 再び戦いを始める二人の姿を、静かにスカーレットが眺めている。 正直空気じゃねーかな俺、とかなんとか思いながら。 傍観を続けるスカーレットが呟く。 「こりゃあ……ラピスが勝つかな」 「バカでけぇ風穴開けてやるよ!」 先ほどと同じようにジークが手で銃の形を模して構える。 だが先ほどまでとは決定的に違うことがひとつある。 片手だけだったのが、両手を合わせて構えている。 膨大な量の魔力が指先に収束していく。 「は じ け ろ ぉ !!!」 威力も弾速も増幅された弾丸――否。 砲弾が指先から放たれた。 魔力砲弾は回転しながら瑠璃へと襲い掛かる。 「戦車を一撃で砕く魔力砲弾だ!喰らってバカ惨めに死にやがれ!」 「ふふっ。いいわ。私も、真正面から相手してあげる」 ニヤリと、不敵に瑠璃が口角を吊り上げて笑う。 その笑みには得体の知れない恐怖を感じさせられた。 ゆっくりと、静かに、持っていた鉄パイプを前へ向ける。 「“焼け喰い《ハングリーアングリー》”。全部食べちゃいなさい」 突如、熱く燃え盛る炎が鉄パイプを包み込む。 それはどんどん大きくなっていき、形を成していく。 やがてそれは狼とも獅子とも似つかない、猛獣の頭部と成った。 牙を剥き、魔力弾を猛獣が一飲みで喰らう。 「な、そんな……アタシの魔術が……相殺、いや一方的に!?」 「驚いてる場合なんてないわよ」 「し、しまっ……!」 「遅い」 地面を蹴った瑠璃が宙に舞う。 瑠璃の脚がジークの首を完全に捉えた。 蹴り飛ばすのではなく、重心をずらして後ろへと倒す。 地面に叩きつけられるようにジークは倒れた。 さらに追い討ちをかけるように軍服の各部へと大きな釘が突き刺さる。 地面に磔にされる形で、ジークは拘束された。 「うごけねぇ……クソッ!オイ!離しやがれ!!」 「…………ガッカリだわ」 「……あぁん?」 「拍子抜けね。ヴァルハラ師団の副師団長って言うからかなり強いのだと期待してたのだけれど。 期待してた私が馬鹿だったわね。はぁ残念。マジ残念。ないわーマジないわー」 心底つまらなそうな、恐ろしく物足りなさそうな、そんな表情を浮かべる。 堕落しきったニートでもこんな顔はめったに浮かべないだろう。 額に皺を寄せて、眉を下げて、深いため息をつく。 「所詮はあなたも、有象無象の一つでしかないのね。 いいわ、もう。“裏釘還し《ネイルアート》”」 ジークの体を拘束している釘と同じものが瑠璃の手に現れる。 長く、太く、鋭く、鈍色の釘は怪しく光を反射させる。 それを瑠璃はジークの自己主張の激しい胸元へと持っていく。 双丘の谷間部分。要するに心臓のある位置へ先端を向ける。 尖った先端部が胸元へと当てられ、僅かに傷を付ける。 小さな傷口から血が滲む。 「苦しまないように一撃で突き刺してあげる。何か言い残すことはあるかしら?」 「…………奥の手っていうのは、どういうもんだか知ってるか?」 「……はぁ?」 突然のなんの脈絡も無い質問に、瑠璃が首をかしげる。 今の流れや雰囲気からすると、もう少しは違う言葉が出るようなものだが。 命乞いをしたり、最後の足掻きをみせたりだとか、そういうものだ。 しかしこれはなんとなく違う。今言うべき言葉じゃない。 疑問を覚える瑠璃を見上げたままで、ジークが言葉を続ける。 「奥の手っていうのは最後の最後まで後生大事にとっておくもんだ。 まあそりゃそうだ。すぐに使っちゃあ奥の手じゃねぇからな」 「……何が言いたいのかしら?」 「そんな勝ち誇った顔をするのは早計だってことだよ。バカ女」 ジークが途端に口角を吊り上げて不気味に笑う。 傍観をしていたスカーレットは、彼女の異変を見逃さなかった。 咄嗟に瑠璃へと危険を知らせる。 「危険だラピス!今すぐ下がれ!!」 「えっ」 「バカおせぇよ」 突如甲板を、眩い光と激しい暴風が襲った。 ジークのすぐ近くに立っていた瑠璃は風に弾き飛ばされた。 瑠璃が吹っ飛ばされる直前にスカーレットは走り出していた。 飛んできた瑠璃を、両手で抱きかかえるように受け止める。 受け止めた衝撃で甲板に体をぶつけたが、大事ない。 「いてて……大丈夫かいラピス?」 「え、ええ。しかし、何のつもりなのかしら」 「彼女、ジークのことかい?」 「いやあんた。いつまで抱っこしてるのよ」 「え。うわっ!ごめん!!」 ふと目をやると、スカーレットの手が瑠璃の胸元にあった。 平均値より大分控えめではあるが、ないことはない瑠璃の胸。 ほんのわずかなふくらみの柔らかな感触がスカーレットの手に伝わる。 しかしこれは不可抗力。偶然起こってしまった事故の結果。 まあ要するにラッキースケベイベントというやつだ。 慌てて瑠璃から離れるスカーレット。 「まったく……普段だったら制裁してるとこだけど、今はこっちが先よね」 先ほどまで瑠璃が立っていた場所。要するにジークがいる場所。 そこでは未だに光と共に激しい旋風が怪しく渦巻いている。 中の様子は皆目見えない。だが、あそこにジークがいるのは確かだ。 それどころか、尋常ではないほどに濃密で凶悪な魔力を感じる。 「彼女の右腕に腕輪があるのに気づいたかい?」 「そういえば、そんなものもあったような、気がするわね」 戦闘に夢中で全然見てなかった、とは言えない。 とりあえず適当に返しておく。 「ああなる直前に、その腕輪が光るのが見えたんだよ。おそらくあれに原因が……」 「第一ラウンドはアタシの負けだったな」 「! 来るわよ……!」 荒れ狂う風の中からジークの声が聞こえてきた。 感じる圧力、気迫、雰囲気。どれもが先ほどまでとは違う。 おそらくこれから現れるであろう「強敵」に身構える。 そしてとうとう、風が止み、光が消えた。 「さあ、第二ラウンドの始まりだぜ」 現れたのは、機械的な装甲を身につけたジークだった。 腕部、脚部、胸部、腰部、背部、そして頭部。 あらゆる場所に様々な装甲が展開されている。 装甲の下にはピッチリ張り付いたスーツを着用しているようだ。 体のラインがしっかりと強調されてしまっている。 腕部と脚部には鋭い、獣の爪のようなパーツがついている。 腰部からは長いスラスターが伸びており、尻尾のようにも見える。 頭部のパーツはアンテナのようなものだろうか。どことなくイヌミミっぽい。 胸部装甲は胸元全てを覆っているわけではなく、むしろ強調するかのように装着されている。 そして何より目を引かれるのは、背部に搭載された巨大なコンテナのようなユニットだ。 それは左右両側、合計二つ装備されており、かなり大きい。 「暴れまわろうぜ『バッド・マッド・ドッグ』。お前の出番はこれからだ!」 「……何よそれ。ロボットか何かの類かしら?」 「ああん?まさかバカ知らねえってのか?」 「知らないわよ、なんとかドッグ、だったかしら。そんなものは聞いたことも無いわ」 『――――まさか……AOV……!?』 突然耳元のイヤリングからヴァイオレットの声が聞こえてきた。 その声は驚愕と戦慄に満ちていた。 信じられないものを見るような、そんな声だ。 「なんなのよ、その、AVってやつは」 『違います。AOVです。そんな……既に実戦投入がされていたなんて……』 「なぁヴァイオレット。彼女のあのアーマーは一体全体なんなんだい?」 『……汎用魔導式戦闘装甲「アーマーオブヴァンガード」。 ここ数年で開発された、現存最高クラスの魔導兵器です』 「アーマーオブヴァンガード……」 ヴァイオレットの言葉を聞き、なんとなくその名前を口にする。 目の前にある、あのやたらゴツイ装甲が兵器なのか。 じっくりと嗜めるようにジークの姿を見つめる。 「なんだ、知ってるじゃねえか」 「聞いたのよ。うちの優秀な可愛いオペ子からね」 「んだよ、バカつまんねえな」 鋭い爪のついた腕部アーマーで頭をポリポリとかく。 というかそれ痛くないんだろうか。むしろガリガリという音がしそうだ。 見た感じ相当鋭いんだろうから、そんなことしたら危ないだろうに。 頭から流血して顔面血だらけになったら、それはそれで面白いが。 「ヴァイオレット。アレの情報がもっと欲しいのだけれど」 『はい。AOVという兵器には、同型は一切存在しないんです』 「どういうことなの?」 『AOVは魔導エンジンというものを積んでしまして、装着した本人の魔力で動くんです。 魔力というのは個人個人で異なり、同じものはありません。似ているものはありますが。 そして、あのAOVは使用者、つまり魔術師の能力によって性能が決定されます。 それは唯一無二。無論、他の誰かが動かすことは出来ません』 「なるほどね……あのわんこアーマーはアイツにしか扱えないってわけね」 『そういうことになります。しかし特筆すべき点はそれだけではありません。 あれは現存の兵器、戦車や戦艦や戦闘機などを遥かに上回る戦闘能力を持つということです。 たとえ使用者が非力だろうと、AOVの戦闘補助機能によって何十倍にも高められます。 防御能力も並外れていまして、銃弾程度では大したダメージになりません』 「装甲の無い部分は?あそこを狙ったらダメージはあるんじゃないの?」 『いえ。そもそもAOVを装着した時点で使用者を覆うように薄いバリアが展開されるんです。 装甲のあるなしはほとんど関係ないと言ったほうがいいでしょうか』 「成る程ね……それにしても、随分と詳しいのねヴァイオレット」 『あ、はい。実はこのAOVの使用者を育成、養成する学園というものがありまして。 数回ですがそこを訪れたことがあるんです。体験入学という名目で。 結構面白かったですよ。私はイマイチAOVに適合しませんでしたが』 「そんなものまであるのね。ますます興味がわいてきたわ。 うん、大体わかったわ。ありがとうヴァイオレット」 「作戦会議は終わったか?」 ヴァイオレットと通信をしていたのを律儀にも待っていたジークが声を掛けてきた。 その表情には苛立ちなどは見えず、むしろ楽しいことを心待ちにしている子供のようでもあった。 無邪気で不敵で不気味な笑み。それは彼女自身の自信の表れなのだろう。 そんなジークに瑠璃も僅かに微笑み、答える。 「ええ、待たせちゃったわね。おかげ様で色々と分かったわ。そのアダルトビデオのこと」 「ちげぇよ!AOVだよ!AVじゃねえよ!何一つ分かってないじゃねぇかよ!!」 「あら?アニマルビデオだったかしら」 「そーいう意味でもねえよ!間のOはどこ行ったんだコラァ!!」 (うわぁ……) 言い争いを始める瑠璃とジークを見てスカーレットが苦笑いをする。 スカーレットも先ほどのヴァイオレットと瑠璃との通信をオープン回線で聞いていた。 勿論だが彼もAOVについては何一つ知らなかった。 魔術師になったばかりの瑠璃が知らないのだ。 魔術師ですらない彼が知る芳も無い。 「で、ヴァイオレット。キミの個人的観点からで構わない。 俺たちは、彼女に、彼女のAOVに勝てると思うかい?」 『…………。』 スカーレットの言葉にヴァイオレットは黙ってしまう。 返事を考えているのか、単に困っているのか、それとも……。 しかしその数秒後に、彼女は口を開いた。 『まだ彼女の実力は未知数です。ですが、正直楽な戦いではないはずです』 「ん、わかった。それだけ分かれば充分だよ。ありがとうヴァイオレット」 『……負けないで、くださいね』 「勿論さ」 自信を持って頷き、瑠璃の隣へと並び立つ。 共に戦い、この戦いに勝利するために。 「何よスカーレット。一緒に戦おうっての?」 「当たり前じゃないか。何のために二人で来たんだい?」 「私の圧倒的強さを見せ付けるため?」 「うおぉい!」 「……ハァ。おい、いい加減話を伸ばそうとするのやめろよ。 いくら書いてる奴が遅筆だからってよ。無駄な会話を入れて無理矢理話を……」 とか突然メタ発言を吐くジーク。いい加減痺れを切らしたのだろう。 態度や表情に多少の、いや、かなりのイラつきが見られる。 はやくしろよコノヤロウ、といった感情が読み取れる。 「あらごめんなさい。準備はもういいわよ。いつでもどうぞ」 「なんだ、そうなのかよ。そんなら――――い く ぜ ?」 「っ!?な、なによこの魔力は……!」 『気をつけてください!来ます!』 「オ゛オ゛オ゛オ゛オ゛オ゛オ゛オ゛オ゛オ゛ォォォォォォォォォ!!!!!!」 凶獣が、吼える。 テールスラスターとリアスラスターを展開、バーニアを噴射する。 目にも止まらぬ速度で駆け、瞬時に距離を詰める。 瑠璃の眼には彼女が突然目の前に現れたようにも見えた。 (疾い!対応……できない……っ!?) 「おおおおおおらああああああ!!!」 「は、“厄避け《ハザードエスケープ》”!」 ジークの拳がもう目の前に迫っていた。 ワンテンポ遅れて風の鎧を身に纏う。 しかしそんなことはお構いなしにジークは拳を振り切った。 瑠璃の身体に命中する前に風の鎧に拳が当たる。 だが、それにも関わらず瑠璃の身体は宙に浮いた。 後方へと大きく瑠璃は殴り飛ばされた。 激しく甲板へと瑠璃の身体は叩きつけられた。 「ぐうっ!?」 「ラピスを、風の鎧ごと殴り飛ばした!?」 「テメェも、他人の心配してねぇで手前の心配くらいしやがれよ!」 「くっ!」 サイドスラスターからバーニアを噴射し、高速で旋回する。 今度はスカーレットに標的を定めて一気に襲い掛かる。 全スラスターのバーニアを推進力に回し、限界まで速度を高める。 そのままジークは単純に、スカーレットに体当たりを仕掛ける。 「うわぉ!!」 間一髪、横へと跳んで体当たりを避けた。 勢い余ってジークは艦上から海へと飛び出していってしまった。 最初は海に落ちただろうか、などと思っていたが勿論そんなことはなかった。 スラスターからバーニアを噴射しつつ、空を自由自在に飛んでいる。 無論そのスピードはかなりのもので、数百キロは余裕で出ているだろう。 先ほどの体当たりが当たっていたら電車に轢かれるよりも悲惨なことになっていたかもしれない。 「ヒュー……おっそろしいね」 「あんなものつけるだけで、あそこまで変わるとはね……ちょっと驚いたわ」 「ラピス大丈夫かい?」 「ん、まあなんとかね。風の鎧を纏っていたから大したダメージじゃないわ」 腕を回して首を左右に倒す。そのたびに間接がコキコキ鳴る。 いくら鎧を纏っていたとはいえ、多少の衝撃はあったらしい。 もしまともに喰らっていたらと思うと、少し恐怖を覚えてしまう。 「形勢逆転、ってやつか?ああ、アタシがバカ強すぎるのがいけねえのか」 甲板へと降りつつ、ジークがニヤリと笑った。 余裕綽々。今の状況に慢心しているようだ。 むっとして瑠璃が言い返す。 「バカ言わないで頂戴。これからよ、戦いは」 「そうさ。まだ俺も、彼女も、本気の1割も出してないぜ」 「だといいけどな。精々アタシをバカ愉しませてくれよな? さあ、いくぜ。そろそろ、コイツの能力を見せてやるよ」 右手をゆっくりと、見せ付けるように、勿体つけるように挙げる。 ――――ガコンと音を立てて背部コンテナユニットが作動した。 「あれは……」 『先ほども言ったとおり、AOVは使用者の能力で性能が決まります。 彼女は指先から魔力弾を放つ魔術を使っていましたので、おそらくは……』 「それに関係する能力を使用する、というわけね」 「そーゆうこった」 コンテナがガパッと開き、何かが出てくる。 その何かは左右のコンテナで別のもののようだ。 後ろに手を伸ばすと、それを掴み、一気に引き抜いた。 それを瑠璃とスカーレットに向けて構えた。 「銃?」 「正確にはアサルトライフルとレーザーライフル、だけどな」 ライフルと呼ぶには少し無骨な、一回り大き目の銃。 おそらくはAOV用の銃器なのだろうか。 形状の良く似た、異なる二丁の銃を構える。 そして、ゆっくりとトリガーを引いた。 魔力弾と魔力レーザーがそれぞれの銃から放たれる。 「“煌く翼《ライトウィング》”!」 光の翼を生やし、自身を包み込む。 翼は盾となり、攻撃を防いだ。 防ぎきると翼を羽ばたかせ、光のレーザーを放つ。 数本のレーザーがジークへと飛ぶ。 「ははっ、ならこれだ!」 持っていた銃を投げ捨てる。すると銃は光となって霧散した。 続いて再び背部のコンテナへと手を伸ばし、また取り出す。 今度は二枚の大きな分厚いシールドを取り出した。 二つをあわせると、さらに大きなシールドになる。 光のレーザーがシールドへと命中するが、防がれる。 防ぎきるとまたシールドを投げ捨てた。 「使い捨てなのかしらそれ?勿体無い」 「いいんだよ、そういう能力だからな」 「ふむ、見たところそのコンテナから武器を取り出してるように見えるのだけれど。 四次元コンテナから武器を取り出してる、といったところかしら?」 「半分正解で、半分大不正解だ」 半分なのに片方釣り合ってない気がする。 それはいいとして、先ほどの予想が違うとしたら……。 いくつかの予想、仮定、憶測を脳内で立てていく。 ――なんとなく、答えは見えた。 「……武装創造能力」 「バカご名答だ。このコンテナには実質何も入っちゃいない。 取り出すときに、アタシのイメージにあわせて武器が創造されるって寸法だ」 「へぇ、便利なものね。でもね。余裕見せすぎってのはいけないんじゃないかしら?」 「あぁ?」 相変わらず余裕を見せているジークはあることに気がついていなかった。 そう、瑠璃と戦うことにあまりにも夢中になっていたのだ。 だからこそ、もう一人の存在を忘れていた。 「後ろが、がら空きさぁ!!」 真紅の剣を携えたスカーレットがジークの背後から迫っていた。 作戦、というほど高尚なものでもないが、成功だったようだ。 鋭い剣の切っ先が、ジークに迫る。 「――――“フェンリルカノン”」 「いっ!?」 ガコン、と音を立ててウェポンコンテナが開いた。 左側のコンテナから出てきたのは犬の頭をした砲身。 フェンリルは犬じゃなくて狼だろう、などというツッコミは今するべきじゃない。 今するべきことは、回避行動だ。 「消 し 飛 べ ぇ !!!」 魔犬の口腔部から魔力砲が放たれる。 今スカーレットがいるのは空中。避けるのは困難だ。 強引に体勢を立て直し、体を捻り、攻撃範囲から逃れようとする。 しかし健闘空しく、スカーレットの腹を魔力砲が僅かに抉った。 「スカーレット!?」 「大丈夫だ!『すぐ治る!』それよりも次がくるぞ!!」 「やばっ……!ウィング!」 どう考えても大丈夫じゃない腹部の怪我に瑠璃が一瞬気を取られる。 その僅かな隙をジークがみすみす逃すわけがあるはずない。 先ほど後ろに向いていた魔犬の頭は既にこちらに狙いを定めている。 光の翼で自身を防御した瞬間、再び魔力砲が放たれた。 受け止めると同時に凄まじい衝撃が体を襲う。 「くっ!何よこの威力は……!まさか収束魔力砲!?」 「またまたご名答だ。普通の魔力砲じゃあねぇよ」 魔犬の大砲、フェンリルカノンがウェポンコンテナに頭を引っ込めた。 というか普通にしまっただけだが、どうしてもそう見えてしまう。 しかしあの砲はあまりにも脅威だ。 ……それと気になることがある。 あの砲の名前からするに、これは仮定だが、確定ともいえる。 「まさか、“オルトロス”や”ケルベロス”とか言って増えたりしないわよね?」 「…………にっ」 笑った。とても意地悪な笑みだ。 嫌な予想が当たってしまった。増えるのか、あれが。 二門までならいけるだろうが、三門となると厳しいものがある。 ……こうなってしまっては仕方ない。 瑠璃は覚悟を決めた。 「スカーレット。あんた先に行きなさい」 「……は?何言ってるんだいラピス?」 先ほど大きく抉られた腹を押さえながらスカーレットが聞き返す。 よく見てみるとその傷は既に埋まっており、ほとんど治っている。 この回復力は明らかに人間のそれではない。 だがしかし、今はその話をしている最中ではない。 このことについてはその時がくれば語られるだろう。 「ここは私に任せて、さっさとグレイのやつをぶん殴って来いって言ってるのよ」 「だから何を!AOVを起動した彼女には二人掛かりでないと適わないってヴァイオレットが言ってたじゃないか! だからこそ今は力をあわせるべきだ!そうなんじゃないのかい!」 「それは『今の私が、あの子が知ってる私だったら』という話よ」 「え?どういう、ことだい……?」 「魔術学園に行って、ただ呑気に魔術を覚えてきただけじゃない。そゆこと。 それに今、私どんなことを考えてると思う?あいつに対して何を思っていると思う?」 「さぁ……」 「“嫉妬”よ。あの乳が妬ましい。あの力が妬ましい。ものすごく、妬ましいの」 今の瑠璃の腹の中は静かな怒りでいっぱいだった。 その怒りは腹からだんだんと頭へと登っていく。 怒りは炎へと変わり、左目へと集まり、具現化する。 瑠璃が左目の眼帯を強く掴み、毟り取った。 瑠璃色の炎が、静かに、激しく燃える。 「もう分かるわよね?さっさとここから去りなさいという言葉の意味が」 「……俺は足手まとい、ということだね?」 「物分りがよくて助かるわ」 「オーケイ。んじゃ俺は後ろで傍観でもしてようかな」 踵を返し、スタスタと歩き始めるスカーレット。 その姿は敵の前で見せるにはあまりにも無防備だった。 無論、それをみすみす逃すジークではない。 口角を吊り上げ、不敵に笑った。 「“フェンリル――」 「っ!スカーレット!避けなさい!」 「え?うわっ!!」 「――カノン”!!」 再び左側のウェポンコンテナが開き、魔犬の砲塔が現れる。 そして後ろを向いて歩いていたスカーレットへ向けて、収束魔力砲を放った。 命中はしなかったが、派手に爆発を起こし、スカーレットの体を吹っ飛ばす。 スカーレットの体はそのまま海へと真っ逆さまに落ちていってしまった。 「ハーッハッハァ!!COLORS幹部ってのも大したことねぇな! あっさり一人殺せちまったぜ!存外弱かったなぁあのバカ男もよ!」 「……憶測だけでものを言わないことね。それと、あいつをあまり甘く見ないほうがいいわ」 「ハッ、バカどーでもいいよんなこたぁ。アタシは今、本気のテメェとやれるのを楽しみにしてんだからなぁ!」 「ええ私もよ。本気であなたを捻り潰してやりたいと思っていたところなの。全力でね」 スカーレットという枷が無くなった今、瑠璃を邪魔するものは何もない。 業泥棒《スキルジョーカー》も嫉妬により最高の状態で発動している。 相手も申し分ない。相手にとって不足なしだ。 全身全霊、全力全開で叩き潰す。 「“闇上がり《ナイトメア》”アーンド“着せ替え人形《ラストオーダーメイド》”」 (魔術を二つ同時に!?何をするつもりだ?) 瑠璃の足元の影がズッと伸びて、数メートルほどまで広がる。 影が盛り上がったかと思うと、そこから百体近い黒い甲冑の騎士が現れる。 剣や槍や斧や盾や弓などのあらゆる武器を装備している。 全てが漆黒の影で構成された騎士団がジークの前に立ちはだかる。 「へぇ、面白いじゃねぇか。そいつら全員消し飛ばしゃあアタシの勝ちってことだよなぁ!」 ウェポンコンテナを開き、両腕を後ろへと伸ばす。 そこからグレネードキャノンとガトリングガンを取り出した。 構え、魔力グレネードを騎士団に向けて発射する。 着弾。爆発。騎士が十何体か吹っ飛ぶ。 「案外脆いな。影からできてるからか?っと!」 左側から十数本の影の矢が飛んできた。 すぐさまガトリングガンを撃ち、無数の魔力弾で矢を相殺する。 さらに弓を構えている騎士へと魔力グレネードを放つ。 魔力が弾けて影の騎士を再び消し飛ばす。 既にかなりの数の騎士が犠牲になった。 だがそれでも影の騎士はまだまだいる。 再びガトリングガンを構えたところで、ある違和感を覚えた。 「…………そういや、あの絶壁女どこいったんだ?」 そう、瑠璃がどこにも見当たらないのだ。 違和感を感じて上空へと5メートルほど飛ぶ。 上から騎士団を一望してみるが、どこにも瑠璃がいない。 隠れた、とも思えない。そもそも隠れる場所が無い。 騎士団の後ろに隠れているとも思えない。 「くそっ!あの野郎どこに行きやがった!面倒だ、全員消し飛ばして燻りだしてやるよ!」 ウェポンコンテナが開き、そこから一回り小さな箱のようなものが出てきた。 よくみるとそれには九つの規則正しく並んだ穴が開いている。 その内部にはやたらと物騒なものが見える。 そう、それはミサイルポッドだった。 「消し飛べえぇぇぇぇぇ!!!」 ミサイルポッドから何発もの魔力ミサイルが放たれた。 ついでに持っているグレネードキャノンとガトリングガンも同時に撃つ。 爆発、爆発、爆発。何回もの激しい魔力の爆発が甲板を襲う。 そのたびに影の騎士は吹っ飛ばされ、消え去る。 あまりの攻撃の激しさに、爆煙が甲板を包み込んでしまった。 「チッ、やりすぎたか。これじゃあよく見えねえな。 さてとどうす――ッ!?」 突然、背中に激しい衝撃を受ける。 しかし振り返ってみても誰もいない。 そもそもいるわけがない、ここは空中なのだから。 相手が飛べでもしない限りは後ろから攻撃されることなどない。 違和感を覚えて首をかしげつつも、甲板に視線を落とそうとした瞬間。 今度は頭に衝撃があった。何かが頭頂部に当たったのだろうか。 ふと上を向こうとすると、黒い影のようなものが視界に入った。 間違いない。先ほど戦っていた騎士だ。 「テッメェ!雑魚の分際でアタシの頭に乗ってんじゃねぇよ!!」 ガトリングガンを頭の上の騎士に向けて放った。 が、騎士がその直前ジークの頭から飛びのいた。 その反応速度は明らかに今までの貧弱な騎士とは違った。 「なんだコイツ……!?」 「正解はっぴょーう。私よ」 「っ!?この声……絶壁女!?」 「誰が絶壁女よ、肉塊女」 落ちながら影の騎士は答える。 甲板に落ちる直前に他の騎士たちが集まり、受け止める。 その次の瞬間、騎士たちが受け止めた騎士の姿が瑠璃に変わっていた。 ――――否。騎士の姿への偽装から、元の姿へと戻ったのだ。 「あの影の騎士と同じ姿に変装して紛れてたってわけか」 「ええそう。攻撃の機会を窺うためにね。そしてそれは見事上手くいったわ」 「ああん?何言ってるんだお前。アタシ自身には全然ダメージなんてないぜ」 ジークの言うとおり、瑠璃はジークの頭を「踏みつけただけ」だ。 AOVによって全身を薄いバリアで守られているジークにそんなものは痒くすらない。 しかし瑠璃は動揺することもなく、平然と言ってのける。 「いいのよそれで。それはあなたにトドメを刺すための布石に過ぎないのだから」 「言ってる意味がよくわかんねぇけどよ、負け惜しみだったら聞かないぜ?」 「調子に乗るのもここまで。もはやあなたの勝ち目は無くなった。そう言いたいのよ」 「ははっ、そういうセリフはアタシに勝ってから言えよな!」 「勝つわよ。当たり前じゃない。“水魂模様《スプラッシュアワー》”」 突如、海から水の柱が立ち上る。 柱は空中でうねり、回り、大きな水の球となる。 水の球はふわふわと瑠璃の回りを浮いている。 「で。その水球でどうするってんだ?まさかそれぶつけるつもりじゃねえよな」 「そのまさかよ」 スッ、と瑠璃が前に手を振った。 それとほぼ同時に水球が分裂して、いくつもの小さな水の球になる。 それは弾丸のように瞬時に射出され、ジークへと向かう。 しかし水はどこまで行っても水のままだ。 水の弾丸はAOVを纏ったジークへと当たって弾ける。 防御するまでもない。蚊が刺した程度の威力だ。 「はぁ……なぁ、お前真面目にやってるのか?」 「真面目よ。大真面目。超真面目」 「んだったらよぉ、こんなバカ温い攻撃してんじゃねぇよ!! 攻撃っつうのはなぁ、こうするもんだろーが!!」 ガコン、とウェポンコンテナを開き、バズーカを取り出す。 構え、魔力の凝縮された砲弾を放った。 しかしそれは瑠璃に命中する直前で防がれた。 二人の間に例の水の球が割って入り、砲弾の勢いを殺したのだ。 完全に砲弾は止まり、水球の中でぷかぷか浮かんでいる。 そして瑠璃が、静かに水球へと触れた。 「“触剣乱用《オールセイバー》”」 ズパンッ。鋭い音と共に水球中の砲弾が両断された。 水球内部で砲弾が破裂するが、水がクッションとなって押さえ込んだ。 結果、瑠璃には一切の被害なしに砲弾を防ぎきってみせた。 「何した、お前?」 「触剣乱用《オールセイバー》。私が触れたものに剣の特性を付加する魔術よ」 「触れたものって……テメェまさかっ……!」 「そう。この海水は今、触れたものを無差別に切り刻む水となったのよ」 先ほどとまったく同じ動作で、水を分裂させ、放つ。 しかし今度はただの水などではない。 その証拠に、ジークの装備した装甲に水が付着すると不可解な斬撃音がした。 見るとそこには剣で斬りつけたような痕が残っていた。 (クソッ!あいつがあそこまで魔術が使えるなんざ、シアンの野郎言ってなかったぞ!) コンテナから取り出したシールドを構えたままでジークは苦虫を噛み潰したような顔をする。 確かにジークはシアンから瑠璃やスカーレットたちの情報を聞いていた。 しかしそれは既に2年も前のことだ。情報としては古すぎる。 瑠璃が魔術を扱えるようになったのはつい最近のことだ。 勿論そんな情報をシアンが知っているわけがない。 もはやシアンからの情報はあってないようなものだ。 「だったら、全力でゴリ押ししてやるまでだ!」 後ろに手を伸ばし、ウェポンコンテナからアサルトライフルを取り出した。 未だに前方からは斬撃の雨が降り注いでいる。だが、それも無限ではない。 あと数秒もすれば水切れになってこの攻撃も途切れるはずだ。 (その瞬間がバカ女の最期だ!!) シールドの裏に隠れたままで勝利を確信し笑みを浮かべる。 そしてとうとう、瑠璃の攻撃が止む瞬間がやってきた。 シールドを投げ捨て、バーニア出力最大で瑠璃へ向かって飛ぶ。 アサルトライフルを構えて、引き金を引く。 ガギィンッ!! 「なっ!?」 しかしその次の瞬間にはジークの手からアサルトライフルはなくなっていた。 アサルトライフルは宙に舞い、光となって霧散した。 何もなくなった自分の手を見て、そして今度は瑠璃を見る。 そこには「同じ形状のアサルトライフル」を持った瑠璃がいた。 「テメェ……テメェが何故それをっ!」 「こそこそ隠れてくれてありがとう。あなたの魔術をコピーするには充分すぎる時間だったわ」 「コピーだと!?」 「ええ。そうね……“銃召喚者《トリガーアンハッピー》”とでも名付けておきましょうか」 「人の魔術で好き勝手しやがって……喰ってやろうかテメェ」 「あなたの魔術じゃないわ、これはもう私の魔術よ」 手に入れたばかりの新たな力を振りかざし、魔導兵器へと立ち向かう。 もはや躊躇も油断も慢心も隙も何もない。 全力を出しつくし、目の前の敵を倒す。 今の瑠璃がやるべきことはただそれだけだ。
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■ 魔術 魔力を使用してさまざまな効果を生み出す技術を総称して魔術と呼びます。 ただし、魔術=魔法ではありません。 魔法は伝承としてしか語り継がれていないもので、魔法を目にした事がある者は一人もいません。 魔術にはさまざまな種類がありますが神風学園およびハンターギルドでは神術・黒魔術・錬金術・白魔術の4つを教えており、その数は全部で48種類です。 魔術習得には、ギルド内で使えるお金で習得まで目指し、覚える事が可能です。 各魔術には1~3のレベルが存在し、習得者の能力上昇に伴ってレベルも上がります。 多くの魔術はレベルが上がることで威力が上がったり、特殊な効果が付いたりしますが、消費MPは基本的に増えます。 魔術レベル上昇による変化は個々の魔術によって異なります。 魔術は基本的にレベルの使い分けが可能で、レベル3に達した魔術でも任意でレベル1~2を使用することが出来ます。 魔術と深いかかわりのある存在として魔導と魔導具が存在します。 訓練次第で誰でも使える魔術と違い、魔導は生まれ持った素質がある者にしか使う事が出来ません。 その条件とは「精霊の声が聞ける」という事です。 これは魔導の本質とも関わるのですが、魔導とは自らの魔力と精霊の魔力を合わせて様々な効果を生み出すもので、 その威力は魔術とは天と地ほどの差があるとされており、 事実大和では過去に魔導使いにより世界そのものが消滅しかけた経緯もあります。 それ故に魔導使いは宮廷から危険視されており、監視が付くなど生活に何らかの制限がかかっています。 一方魔導具は一言で表すと「成長する装備品」で、所持者が魔術を使用する際の媒介となるものです。 魔導具は魔導とは違い、物的条件が揃っている者全員が使う事が出来ます。 条件は原則として4つで 一定レベル以上の魔術の知識がある事 ベースとなる装備品を所持している事 魔導具生成に必要な施設を使う料金を所持している事 一定ランクのハンタークラスを所持している事(Bクラスハンター以上) この4つの条件が揃っている者は全員魔導具を持つ資格があります。 犯罪者等は3・4の項目が困難なため、滅多に所持している事はありません。 ですが中には裏ルートで取引された魔導具や人から奪った魔導具を、使用したりしている者もいるので注意が必要です。 上記の理由によりハンタークラスがBまで上げる事ができない神風学園の生徒は、使う事ができません。
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魔術総合養成学園のまとめWikiです ●魔術総合養成学園について● 魔術系統の技術全般を学ぶ学校 「全寮制」 小等部→中等部→高等部→大学部のエスカレーター式 ※落第あり ※学科選択は高等部から ●学科● 魔術学科 召喚術科 薬草学科 占星術科 魔導器学科 魔法薬学科 魔導書学科 格闘クラス …etc. 随時追加。 元ネタ:○魔術総合養成学園、質雑所○ ○魔術総合養成学園、質雑所○2 today - yesterday - total -